中等度・重度歯周病の治療

中等度・重度歯周病の治療

中等度・重度歯周病治療の流れ

歯周外科処置

中等度、重度歯周病の場合、深い歯周ポケットが存在したり、骨の吸収が見られたり、初期治療のみでは対応できないことが多くあります

歯周治療の目標は患者さん自身がプラークコントロールしやすい口腔内環境を整えることです。深い歯周ポケットは浅く、骨吸収による骨の凸凹は可能な限り元の状態に近い形態に改善することでプラークがたまりにくい環境が得られます。

このために歯周外科処置が必要となります。これはお腹の中に悪い物ができて、それを取り除くことと同じです。歯の病気は命に直結していませんが、外科処置によって良い状態に改善して、その状態を長持ちさせることがとても大切です。

歯周外科処置にはいくつかの目的があります。

  1. 深い歯周ポケットの除去
  2. 骨の凸凹の改善
  3. 強い歯肉の獲得(ブラッシングしやすくする)

中等度歯周病を改善するために上記3点が重要です。具体的には歯肉を切開して、歯石や肉芽組織(ばい菌の塊)などを除去します。場合によっては骨を調整し、凸凹をならすことも行います。一般にはフラップオペと呼ばれていますが、目的によって方法が異なります。

ケース1

被せ物を外した状態。
深い歯周ポケットがあります。

被せ物を外した状態

深い歯周ポケットを除去すると、
今まで歯肉に隠れていた歯根が現れます。

深い歯周ポケットを除去

数ヶ月経過し
状態がよくなりつつあります。

数か月経過

丁度いい被せ物を装着し、
清掃しやすい環境ができあがりました。

被せ物を装着

ケース2

治療期間:1年

治療内容:歯列矯正・フラップオペ

清掃性を高めるために矯正治療は有効です。歯と歯が重なっているとその間は清掃することは難しくなります。そのため虫歯や歯周病が進行することが多くなります。また歯周病により歯がグラグラして歯の位置が変化することもあります。このような場合、全体の咬み合わせにも影響して、ひいては体全体の不調につながることもあります。矯正治療と歯周治療、補綴治療などさまざまな治療を適切に行うことにより、快適で長持ちできる口腔内環境が得られます。

歯周病により歯並びが悪化

歯周病により歯並びが悪化

歯列矯正

歯列矯正

歯列矯正

歯列矯正

歯周ポケットを除去して

歯周ポケットを除去

丁度いい被せ物を装着しました

被せ物を装着

再生療法について

また近年、失った歯周組織を再生させることも可能になってきました。すべての状態で可能ではありませんが、再生療法により以前では抜歯に至ってた状況でも歯を保存することができます

≫再生療法によって歯を残せたケース

再生療法の方法も数種類あります。我々の医院では骨移植を伴うGTR法エムドゲインを用いた再生療法、それらのコンビネーションで行っています。

ケース1

治療期間:8ヶ月

治療内容:再生療法

歯の根の周りの骨が大きく失われています。

歯の根の周りの骨が大きく失われている

再生療法後:歯の周りを骨が支えています。

歯の周りを骨が支えている

歯の根の周りの骨が大きく失われています。

歯の根の泡里の骨が大きく失われている

再生療法後:歯の周りを骨が支えています。

歯の周りを骨が支えている

ケース2

治療期間:1年

治療内容:根面被覆

歯肉が退縮し、歯の根が露出しています。

歯の根の周りの骨が大きく失われている

移植を行い、

歯の周りを骨が支えている

きれいな歯ぐきのラインになりました。

歯の根の泡里の骨が大きく失われている